インプラントとは、歯のなくなった顎の骨に人工歯根を埋め込み、
その上に自然な人工歯を取り付ける治療法です。
歯は健康の基本です。
歯を無くしてしまった方もインプラント治療で以前のように、
食事や会話を楽しめるようになります。
●メリット
・噛み心地と安定感がいい
インプラントは、骨に直接インプラント本体が埋め込まれ、ネジ止めされて、そこに人工の歯を装着します。入れ歯を装着する際には、得られない安定感が最大のメリットです。他の治療法と違い、歯茎や他の歯に負担が掛からないので、固いものでも自分の歯と同じように、無理なく噛むことができますし、異物感もありません。隙間もない為、おせんべいのカケラが入って痛くなるようなことも起こりません。
・体に悪影響はない?
金属アレルギーをお持ちの方は不安になられるかもしれませんが、今までに純チタンに対する金属アレルギーは報告されたことがありません。人体にとって異物である金属を埋め込むのは、とても不安に思われるかもしれませんが、インプラントに使われる純チタンは、体内に入り込むことはありません。純チタンと骨が結合するのではなく、純チタンの回りにできた膜が骨と結合する為です。体にとって最も安全な金属として、心臓のペースメーカーにも使われています。それでも心配な場合はアレルギーテストを受けてみるといいでしょう。
●デメリット
・大きな手術
インプラントには手術が必要な為、治療時の負担は大きく、治療期間も長くなります。治療期間は短くても2ヶ月から長い場合は半年程になる場合もあり、その間は仮歯での生活になります。頻繁に定期検診に通ったり、時間もお金も他の治療方法より掛かってしまいます。また、手術には高い技術が必要な為、当然、腕の良い歯科医を探す必要があります。
・高い費用
入れ歯には健康保険が適用される為、高くても数万~十数万で治療が終わりまが、インプラントは健康保険適用外です。入れ歯の何十倍という費用が掛かってしまいます。必要な費用は手術の難易度、埋め込む本数や使用する器具などによって異なりますので、事前に十分説明を受けましょう。
【注意】
インプラントは高額ですが、しっかりとしたメンテナンスを行えば、一生長持ちさせることもできる為、長い目で見た時、他の治療よりも逆に安く済むケースもございます。
●手術直後
術後しばらくは、できるだけ安静にして過ごしましょう。数日は歯ぐきが腫れ痛みや出血を伴なうことがあります。食事もスープやおかゆなどやわらかいものをとり、歯への負担を減らします。大きく口を開けたり、歯磨きをしたりするのも、傷口を開けてしまうことになるので、しばらくは我慢が必要です。
●定期検診
インプラントは人工歯なので、当然虫歯になることもありませんし、通常の生活を送っていれば、破損することも、まずありません。しかし、大敵は歯周病。歯周病にかかると口腔内の骨自体が衰えインプラントが抜け落ちてしまうことがあるからです。歯周病は気付かないうちに進行していくので、定期検診は非常に大切です。また、歯垢や歯石の除去及びブラッシングの指導もしてもらえるので、数ヶ月に一度だけの検診は必ず受けましょう。