一般的に歯並びの不正(出っ歯や叢生(八重歯)などの悪い歯並びやかみ合わせ)を、キレイな歯並びにして、しっかり噛めるように歯を動かす治療を言いますが、単に見かけをきれいに並べるだけではなく、歯を中心とした咀嚼器官、顔の形、機能の回復をはかり、かみ合わせ、発音、全身の健康に影響を及ぼす治療の一分野です。
小児矯正も承っております。
■開咬(オープンバイト)
■上顎前突(出っ歯)
■叢生(八重歯・乱ぐい歯)
皆さんが「矯正」と聞き、すぐに浮かぶのは「前歯に巻いたワイヤー」というイメージではないでしょうか?それは一昔前の話。現在の矯正技術はかなり進んでおり、矯正の装置には、歯に固定するもの(裏側、外側の2種)、また取り外しのできるものなど、多くの種類があります。取りつける装置の素材も改良され、以前に比べ目立たなくなっているのです。ここではそんな矯正の種類とそのメリットデメリットをご紹介していきたいと思います。矯患者さんが、何をどこまで治したいのか、また、治療の予算、期間についてのご希望に合わせて装置をご紹介し、自由に患者さんに選んでもらうようにしております
歯の表面に「マルチブラケット装置」という矯正装置を取りつけ、メタルなどのワイヤーを通して固定させ、歯を引っ張っていきます。ブラケット装置の役割は、歯にワイヤーの力を均一に与えるためのもので、こうして歯は長い時間をかけてゆっくりと移動し、理想的な歯並びとなっていきます。
ブラケットの素材はメタルが主流ですが、最近ではセラミック製など、あまり目立たないものが増えきました。セラミック製は、メタルに比べ壊れやすく、料金も少々高めというデメリットもありますが、両方のメリット・デメリットなどを比較した上で一緒に決めていきましょう。
メリット
・様々な歯並びにも対応可能
・受け口などの矯正も可能
・発音は問題なくできる
・1回の治療期間、通院期間が短い
・他の治療法より治療費がリーズナブル
・セラミック製のブラケットなら比較的目立たない
デメリット
矯正器具(ワイヤーブラケット)が目立つ
・口元の突出が気になる
歯の裏側に「舌側リンガル装置」を取りつけるので、口をあけても矯正装置がまったく見えません。誰にも知られずに矯正できるのが、最大のメリットとです。いくら綺麗な歯ならびになるといっても、笑うと装置が目立っては、患者さんにとっては大きなストレスになります。そんな方でも、抵抗なく行える矯正方法が「舌側矯正」です。
また、唇側矯正(しんそくきょうせい)のように、装置がくちびるの裏側にあたって痛いということもありません。
メリット
・矯正装置が目立たない
・外見上のストレスが少ない
・出っ歯やすきっ歯など、あらゆる不正咬合の矯正が可能
・治療期間は唇側矯正とほぼ同じ
・特に咬み合わせの深い症例を効果的に治療できる(バイト・プレーン効果)
・楽器を演奏する時、スポーツをする時等、比較的安全で邪魔にならない
・年齢の制限がなく、あらゆる年齢の方に有効
デメリット
・装置が舌にあたるため、違和感がある。
・慣れないうちはタ行、ナ行、ダ行、ラ行などが発音しにくくなる(慣れるまで通常2~3週間かかる)。
・唇側矯正に比べ費用が高い。
審美性の高い装置です。矯正ブラケットやワイヤーを使わず、マウスピース型の透明な矯正装置です。
同時にホワイトニングができ、透明なので治療中もほとんど目立たず、食事時に取り外せるなどの長所があります。マウスピース矯正で治せる症例は、小さな空隙(1~3ミリ以下)程度の小さい乱杭歯や曲がった歯など非常に限定された症例に限られていることに注意して下さい。基本的に1日18~20時間装着する必要があります。
マウスピース矯正の結果の善し悪しは患者ご自身の努力次第でほぼ決定されることを前提にご利用頂いております。
メリット
・矯正装置がまったく目立たないということ。
・ブラケットやワイヤーのように、口の中の違和感がなく、自分で取り外しができる。
デメリット
結果の善し悪しが患者さん次第で変わる
・対応症例が少ない