最初に乳歯が萌え、それが永久歯に萌え換わります。その永久歯が抜けてしまうと、もう歯は萌えてきません。
入れ歯を作って歯のかわりをすることになります。
しかし、そこをインプラントにすると、もう一度自分の歯が萌えてきたようによく噛めるようになります。
インプラントをご希望の患者さんに対して、まず歯型と断層レントゲン写真を採らせていただき、
くわしいコンサルテーションを行います。
患者さん自身の全身的な条件(成人病などの持病がないか)や、局所的な条件(インプラントをささえる骨がしっかりしているか)などを診査し、インプラントがその患者さんに最適な治療法かどうか説明します。
[1] 世界的に定評のあるアンキロス・インプラント・システム(デグサ社:独)を導入しています。
[2] インプラントの手術には、外科/インプラント専用システムであるインプラントメッド(WRH社製:オーストリア)を
導入しています。
前歯が一本抜けてしまいました。
いろいろな治療法について説明した上で、インプラントによる治療が最適ということになりました。
右隣の歯の色も少し変色があります。
インプラントが植えられた状態です。
歯肉のくぼみの中にインプラントの一部が見えるのがわかります。
このインプラントの上に、ねじ込み式の土台をつけて、その上にセラミックの歯をかぶせます。
インプラントの上に、セラミックの歯が入りました。
外から見ただけでは、インプラントだとはわかりません。
インプラントの上に歯が出来上がると、今度は右隣の変色した歯の色も、
きれいに色を合わせて治療することになりました。
インプラントの右隣の歯にも色を合わせたセラミックの歯が入り、
全体的に自然な色の調和のとれた歯並びになりました。
笑った時の口元です。
もうどの歯がインプラントなのか、セラミックの歯なのか、
また患者さん自身のきれいな歯なのか、まったくわかりません。
20年以上前から、下顎には入れ歯が入っていました。
インプラントにより、入れ歯を入れなくてよくなること、取りはずしのわずらわしさから解放されること、
また、ほとんど自分の歯と同じ感覚で噛めることを説明しました。
「是非インプラントにしたい」ということで、治療を行うことにしました。
この患者さんの場合、左右の奥歯の部分にそれぞれ2本づつのインプラントをすることになりました。
インプラントを骨に植え込む処置は、左右を1ヶ月間ずらして順番に行いました。
左側の奥歯の部分にインプラントが植わっている状態です。
歯肉の2つのくぼみの中に、インプラントの頭の部分があります。
インプラントの上に、ねじ込み式の土台をつけたところです。
その土台の上にセラミックの歯が無事入ったところです。
このセラミックの歯が入ったら、もうすぐ食べ物が噛めます。
左右のインプラントの治療が、すべて終了した時のレントゲン写真です。
左右の2本づつのインプラントが、きれいに平行に植立しているのがわかります。
この時、インプラントの治療のくわしい説明をしてから約5ヶ月たっています。患者さんからは、
「自分の歯がまた萌えてきたような感覚でよく噛める」と言われました。
また、出かける時、入れ歯をどこかに忘れたとか、入れ歯の手入れがたいへんとか、
もうそういうことはありません。