歯周病は、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまう病気です。
昔は「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれることが多かったのですが、今では「歯周病」という呼び方が一般的になっています。
歯周病は様々な要因が複雑に絡み合って起こりますが、最大の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークは、ただの食べカスではなく「細菌(ウィルス)の塊」です。
そして歯周病はその細菌(ウィルス)によって起こる「感染症」ということがつきとめられました。
『風邪もウィルスによる感染症ですが同じ感染症なのに歯周病は薬で治すことはできないのだろうか?』
そういった疑問より研究が重ねられ、最近になってその原因菌の特定と専門の薬での治療が可能になりました。
おかざき歯科クリニックでは、この最新式の治療を「顕微鏡を使った歯周内科治療」として行っています。
いままでの治療
歯周病の典型的な例 歯周病の治療としてはは、プラークコントロールが基本でした。
歯科医院でのブラッシング指導と歯石除去や歯の周りのクリーニングなどの基本的な治療を行っていました。
しかし、この基本的治療をしても一生懸命歯磨きをしてもなかなか治らず、歯周病に悩まされ歯が抜けてしまう方も多かったのです。
右の画像は、その典型的な例で歯が動揺してしまうので接着剤で各歯を着け動くのを抑えています。
歯周内科治療について
「歯周内科治療」は、位相差顕微鏡で口腔内に感染している細菌・真菌・原虫などを特定し、それらの微生物に感受性のある薬剤を選択。
微生物叢を非常に綺麗な状態に改善することで歯周病を内科的に治す治療方法です。
治療方法を簡単に言うと、「歯周病に冒された口腔内の除菌治療」であり、位相差顕微鏡で口中にある細菌の種類や数などを検査。それをモニターで確認し原因菌を特定し、それに合った薬や洗浄液などを用いてお口の中をきれいに除菌します。
歯周病が進行していない場合でも、除菌方法を行うことにより歯周病が進行しにくくなるため、最適な予防法ともいえます。
歯周内科治療は下記のような過程で行って行きます。
位相差顕微鏡による菌の種類を確認
細菌の除去薬剤の内服
カビの除去薬剤の塗布
口腔内の洗浄液での清潔化
除菌後の歯石除去
治療のポイントは「歯周病菌の確認」です。
位相差顕微鏡を使い、どのような種類の菌やカビがあるかを確認したうえで適正な薬の選択を行って行きます。
歯周内科治療を行うことで、次のような様々な効果が期待できます。
口臭がなくなる
歯磨きのときの出血がなくなる
歯ぐきがひきしまる
歯の動揺が収まってくる
歯ぐきがピンク色に戻る
歯がスベスベになる
ネバネバ感が消える