インプラントはどのような手術をするのですか?
抜歯するときと同じように麻酔をします。
それから歯肉を切開して顎の骨の状態を目視で再確認します。
次に専用の機材を使い、骨にドリルで穴を開けてインプラント体を埋め込みます。
大手術のように感じられますが、骨の厚みが十分にある場合は1本15分程度で終わります。
手術は痛いですか?腫れますか?
手術は麻酔をしてから行いますので、手術中に痛みはありません。
また麻酔は、インプラントを埋め込む部分だけに行う局部麻酔です。
手術後の痛みは腫れもほとんどありません。
お帰りの際に、痛み止めのお薬をお渡ししますが「痛み止めは飲まなくても大丈夫だった」という方がほとんどです。
入院することはありますか?
インプラント手術は、抜歯のように局部麻酔で行う程度です。
入院する必要はありませんし、当クリニックには入院設備はもちろんありません。
インプラント手術はだれでも受けられますか?
お口の状態や、身体の健康状態によって判断します。
年齢の上限はありませんが、骨の成長した20歳ぐらいから治療を受けることができます。
また顎の骨が痩せてしまっている場合でも、人工の骨材料を使用し骨を作ってからインプラントを行うことが可能です。
治療期間はどれくらいかかりますか?
手術後にインプラント体が顎の骨と結合するまでの期間は、およそ下顎が3ヵ月で上顎が4~6ヵ月です。
治療法によって、もう少し長くなる場合もあります。
結合の確認後は、人工歯の型採りをして歯を作っていきます。
歯周病や糖尿病でもインプラントは可能ですか?
歯周病の場合は、事前に治療をしっかりと行ってからでないと、埋入したインプラントが抜けてしまうことがあります。
糖尿病の場合は、主治医の意見をお聞きし、血糖値のコントロール状態を確認してからの手術となります。
どちらの場合も、条件が整えば可能です。
インプラント治療ができない場合がありますか?
年齢的に顎の骨が完成する20歳前後から、普通の健康状態の方であれば、誰でも治療を受けられることができます。
ただし、お口の衛生状態が良くない方や、骨の量や密度が十分でない方、心臓病や糖尿病などの全身疾患のある方、妊娠中の方は制限されることがあります。
治療の間、歯の無いところはどうなるのですか?
インプラントを入れた両隣に歯があれば、仮歯を両歯と接着して仮に固定したり、歯が無ければ仮の義歯を入れることもあります。
インプラントは何年くらいもちますか?
定期的なメンテナンスを行っている方の、埋入後10年の現存率は95%以上です。
大切なのは、お口の手入れと定期検診です。
お口の衛生状態が悪いと、インプラントの寿命が短くなる場合もあります。
正しいブラッシングを行い、お口の中を清潔に保つように心がけてください。
また喫煙をされる方のインプラント現存率は非喫煙者よりも低くなります。
治療費用について教えてください。
インプラント治療は、自由診療のため、健康保険はききません。
使用するインプラントの本数や種類、上に装着する人工歯の種類、症例の難易度によっても費用は異なります。
なお「高額医療制度」や「医療費控除」の対象となる場合があります。